欧州サッカーのブンデスリーガ

ブンデスリーガ

Jリーグは、二部リーグから昇格したクラブがすぐに優勝したこともあるほどクラブ間の実力差が少ないリーグとして知られています。一方で、欧州各国のリーグは基本的に強いクラブと弱いクラブが別れていて、弱いクラブが強いクラブに勝つということが珍しい状態になっています。そんななか、ドイツのブンデスリーガはクラブ間の実力差が少ないリーグだと言えます。

ブンデスリーガはクラブの財政について厳格な規定を設けているため、借金をして選手の補強をするといったクラブ経営を行うことができません。そのため、どのクラブも堅実な経営をしているため突出したクラブがないのです。また、サッカーにおいても戦術的に新しい試みをする風土があり、強豪クラブと対戦した地方クラブが健闘を見せ、勝利を収めることもあります。

しかし、クラブ間の格差がないというブンデスリーガにおいてもバイエルンミュンヘンだけは別です。バイエルンミュンヘンは絶対的な王者であり、地元であるミュンヘン以外にもドイツ中にファンを抱えています。そのためクラブ収入が多く、積極的な選手補強ができることに加えて長期的なビジョンを持っているためドイツサッカー界では圧倒的な存在感を示しているのです。


欧州ドイツのサッカー

ドイツ

ドイツは欧州屈指のサッカー大国として知られていますが、戦術的に優れているだけでなく選手の質も随一です。その秘密は育成の方法にあり、なかでも優れたゴールキーパーを生み出していることで有名です。

ドイツのサッカーリーグであるブンデスリーガを見渡すと、他国であればワールドカップに出場していてもおかしくないゴールキーパーが代表に選ばれずにいます。ゴールキーパーの選手層が非常に厚く、世界トップクラスの実力が無ければ代表に選ばれることはないのです。

ドイツにおけるゴールキーパーの育成は実際の練習に加えて理論面でも指導が行われています。練習では、様々なシチュエーションでシュートを打たれることを想定して、どのようにゴールを守れば良いのかを指導します。その際、自分の身体の向きやゴールとボールの位置から順手でセーブするべきか逆手でセーブするべきかといったことも教えるのです。日本ではゴールキーパー専門のコーチが少ないためこういった指導ができず、選手自身の感覚に任せていることが珍しくありません。

また、少年サッカーの頃から芝のピッチでプレイできるため倒れ込むことを恐れず、さらに足下のテクニックも磨かれているのです。