欧州サッカーの選手獲得

欧州サッカー界では、近年のオイルマネーをはじめとする海外資本の流入により選手の獲得競争が熾烈を極めています。従来の移籍金相場が通用しなくなってきており、常識では考えられない金額にまで高騰することがあります。こういったことが続くとクラブの財政に影響が出るため、欧州の各クラブは選手だけでなく代理人やマスメディアにアプローチをかけて選手の獲得競争に参戦しているのです。

多くのサッカー選手は移籍交渉や契約交渉を代理人に任せていますが、しっかりと要望は伝えています。移籍の際は代理人と相談して移籍先のクラブを選ぶことがあるので、選手を獲得したクラブは選手より先に代理人に声を掛けて選手にクラブをすすめるように促すことがあるのです。選手は代理人を信頼しているため、説得されると納得して移籍に踏み切ることがあります。こうして移籍交渉が成功すると、代理人はクラブから報酬を得るのです。

また、移籍交渉が始まる前にその事実をマスコミにリークする手段もあります。実際よりも高額な移籍金で交渉が始まっているとマスコミに伝え、ほかのクラブが該当選手に手出しができないように牽制するという方法です。ほかのクラブが交渉の壇上に上がらなければ、年俸を抑制できるからです。